性病の症状について説明する医師 成人した男性なら誰しもがかかりたくないと思う病気は何かと問われると、性病を思い浮かべる方もいるでしょう。
人間や動物を問わず、雄にとって生殖器は一番大事な個所であり、誰にも侵害されたくない聖域ですので、病院で下着を下ろしてお医者さんや看護婦さんに見られたり治療のために触られるのを想像するだけで拒絶反応を起こすでしょう。
また性病と言っても症状は一つだけじゃないく、自分がかかる種類によって自覚症状があったり、何も感じず日常生活を送っていたら恋人や奥さんに感染していて大騒ぎになったりすることもあるでしょう。

性病は自分だけでの問題ではなく大切なパートナーにも感染してしまいます。
特に女性が感染してしまった場合に、治療をせず放置をすると重症化する可能性もありますので、愛する人を守るためにも予防と治療を心がけましょう。

代表的な性病の症状について

尿道のかゆみに悩んでいる男性 男性病は羞恥心から病院に行く事に抵抗を感じ治療せずに放置していたら治ることもあるので、どのような症状があるのか?性病について正しい知識を持っていない方もいます。
症状だけでなく種類によって発症する部位も異なりますのでしっかりと把握しておきましょう。

まず性器周辺部位に起きる症状を挙げると、排尿時に激しい痛み、尿道から尿ではない不透明な膿のような液体が出る、尿道の痒みや違和感、睾丸が腫れたり痛む、亀頭の痒みただれ、陰毛周辺に激しい痒み、陰毛に1ミリ位の虫が付着している、ゴミのような小さい物体が無数に絡みついている等です。
発症部位が喉や口回りの場合は、喉の痛みや腫れによる発熱、唇の痛みや、唇や舌に白い口内炎のようなただれたブツブツができる。
発症部位が全身の場合の特徴として、太もも付け根部分のリンパ節の腫れ、肛門、手の指先等の痛みを感じないしこりや腫れ、全身にピンク色の円形のあざ、もしくは赤茶色のもりあがったブツブツがある、倦怠感、筋肉痛といったインフルエンザのような症状が挙げられます。

次に代表的な性病の名前、どのような症状か、発症する部位等をそれぞれまとめてみます。

性器クラミジア
性器クラミジアの症状は おっしこする時に痛みを感じる尿道炎です。
また淋病に比べると少ないですが、排尿時に膿が出る場合があります。
膿の色は透明か乳白色でサラサラしていて、粘り気はあまりありません。
また症状が出てから1週間以上放置しているとクラミジアウィルスが尿道の奥にまで入り込み下腹部や、内ももなどの鈍い痛くなります。
さらに悪化すると睾丸等にも悪影響があるので早めの治療を心がけましょう。
また性器クラミジアは男性と女性で症状が異なるので注意が必要です。
淋病
淋病の症状としては、排尿時に鋭い痛みを感じます。
また睾丸が腫れたり、性器クラミジアに似ていますが黄色や白色の膿が出たりします。
他にはトイレが近くなったり、男性器に違和感を覚えます。
また淋病は喉にも感染するので、喉が痛くなった場合は、風邪かもしれないと放置せず、淋病感染の可能性も考慮しましょう。
性器カンジダ
性器カンジダの特徴は、亀頭や包皮の痒みや違和感、また赤い発疹や白い垢が出たりします。
また気をつけることは、尿道口の中は湿度が高くカンジダ菌が増殖しやすいので、常に性器の清潔を保ち、尿道内にカンジダ菌が侵入しないように気をつけましょう。
塗り薬のカーネステンクリームなどで対処できる場合があります。
またカンジダも感染した時の症状は男女で異なります。
性器ヘルペス
性器ヘルペスの特徴は、みずぶくれのようなブツブツです。
亀頭や陰茎に多く見られ、太ももやおしり、肛門周囲、直腸粘膜に出ることもあります。
そのブツブツが潰れると激しい痛みと痒みを感じます。
エイズ
そして、男性がかかりやすい性病の中でも特に危険で、人生で感染することは絶対に避けたい病気がHIV、いわゆるエイズです。
エイズは世界で3000万人が感染しており特に南アフリカ地域の感染者数が多く、発展途上国に多く見られる病気なので日本にいるとあまり関係ないように感じてしまうかもしれません。
ですが日本でもエイズ感染者は年々増加傾向にあります。
1年間のエイズ感染者、患者は1500前後で、累計の感染者と患者数2万人以上です。
そして感染者、患者の年齢層も幅広く20代、30代の方でも多く感染しているので、若いから自分は大丈夫だと油断してはいけません。
エイズは、発熱、咽の痛み、倦怠感、筋肉痛といったインフルエンザのような症状です。
また1ヵ月以上続く発熱、しつこい下痢や寝汗、リンパ節の腫れ、体重減少等もエイズの疑いもありますので注意が必要です。
エイズは、クラミジアや淋病、カンジダ等と違い放置して症状が悪化すると命を脅かすことになりかねないのですが、人間の持つ免疫能力を無にさせて、体内に入ってくる様々な病気にかかりやすくするので、早期の発見と適切な治療と対処法を行う事が大切になります。
断は禁物です。

性病に限らず病気は、早期発見と治療を行うことで症状の悪化を防げる場合がほとんどなので、正しい知識を持ち、パートナーと健康で楽しい生活を送りましょう。

尖圭コンジローマは見た目も恐ろしい性病

尖圭コンジローマについて調べている男女 尖圭コンジローマは、いくつかある性病の中でもクラミジアや淋病等に比べて知名度はあまりないのですが、近年若い世代を中心に感染者が増加傾向にあり、見た目にも明らかな変化が現れるので精神的苦痛も伴う辛い病気です。
また男女問わず感染し、悪性ウィルスに感染してしまうと女性の場合症状が悪化し子宮頸がんの原因にもなります。
そして尖圭コンジローマは他の性病と同じように人の皮膚や粘膜の傷などから感染しますので、性行為でも当然感染します。
ですがごくまれにそうじゃないケースもあり、サウナや銭湯等の公衆浴場を利用する事によって感染してしまいます。

症状に関してですが、男性器に鶏の頭、トサカのような「鶏冠状」や、お椀を伏せたような形、乳首に似ている形をした「乳頭状」のもの等外見に特徴があるイボができます。
これら変わった形のイボができるので、病院に行く前に自分で分かる場合もあります。
痛みや痒みの自覚症状がない場合も少なくないですが、人によって個人差があり、若干痛んだり痒かったりする場合もあるようです。

イボの色は様々で、白っぽかったり、黒っぽかったり、茶色だったりと一つの色で統一されているわけではありませんので注意が必要です。
イボの大きさは凄く小さく1mm程度から、大きい物は数cmまでなり色と同様に大きさも統一されていません。
そして触ってみると固めでザラザラした質感です。

イボの数に関してですが、人によって異なります。
一つだけ出る人も、無数にでる人もいます。
最初は一つしか出来ていなくても時間の経過により増え続けて、無数に出現する場合もありますので、色や、大きさと共に数も注意深く観察しましょう。

そして、イボができる部位は男性器ですが、主に男性器の亀頭、包皮の内側と外側、陰のうと場合によっては肛門周辺、肛門の内側、そして尿道口等にも出てきます。
ウィルスはまれに尿道口から中に侵入し、膀胱内部や直腸内部にもイボが発生することがあります。
またイボ自体は外部からの衝撃や接触に弱く出血しやすいため、ただれや壊死を起こしたり、悪臭を放つこともあるため、イボを発見したら外部からの刺激を極力与えないように気をつけましょう。

フォアダイスとはどんな症状?

また注意する点としては、男性の場合は、尖圭コンジローマと似た「フォアダイス」があります。
フォアダイスも、イボやブツブツ等ができますが、性感染症ではありません。
フォアダイスと思っていると実は尖圭コンジローマの場合がありますので、これらの症状が出たらお医者さんに見せるようにしましょう。

感染者が女性の場合の症状は、大小陰唇、膣前庭、膣、周辺に男性と同じくイボができます。
またその他の部位として、やはり肛門の周囲や尿道口にもイボができることがあります。
イボが痛む事はあまりありませんが、少し痒みを感じる場合もあります。

尖圭コンジローマになりイボができた場合は、まれに男女問わず自然に消えていくことがあります。
しかしウイルスはイボの周りの皮膚にも潜在しているため、治療をしない限り皮ふから皮ふへとうつり、イボはどんどん増え続けます。
イボが増殖すればするほど治療が困難になり、特に原因になるウイルスが、がんを誘発する悪性HPVに感染している場合には、放置し続けると危険なので病院で適切な治療を心がけましょう。

予防法としては性行為時にコンドームを使用することはとても効果的ですので、性行為をする際は必ずコンドームを正しく使用することが不可欠です。
ただしイボが肛門周囲まで広がっている場合は、いくらコンドームを使用しても、覆い隠せない部分に接触し感染してしまいます。
ですので自分や大切なパートナーが尖圭コンジローマに感染している場合は、完治するまでは性行為は控えるべきでしょう。
病院は男性であれば泌尿器科、皮膚科、女性の場合は婦人科等で早めに受診しましょう。

性病の確実な予防方法について

日本は先進国の中でも、性病患者の数が多いと言われています。
その理由は風俗がどこの県にも存在し身近なことや、インターネットの普及で比較的若年層でも性行為の知識を得る事が出来るので性に目覚める年齢が早いこと、そして学校で受ける性教育の内容が外国に比べ、具体的かつ分かりやすさに欠けているからもあるでしょう。
性病の中には重症化し、時には命を脅かすことにも繋がりかねないので適切な予防法を学び、自身とパートナーと一緒に日頃から性病から身を守ることを心がけましょう。

性病の予防法で一番簡単なのは性行為時にコンドームを着ける事ですが、コンドームで全ての性病が必ず予防できるか?と聞かれれば、決してそうだとは言いきないのが現状です。
例えば、性器ヘルペス、尖圭コンジローマは予防方法としてコンドームは有効ですが100%防げるわけでありません。
また人から人に感染経路は基本的に性行為中ですが、時と場合によってはキスや触れただけで感染することもあります。
理由は病原菌を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染します。

例えば性病に感染している人が恋人とキスする際に、歯磨き等の何かが原因で口の中から出血していた場合、その血液からキスした相手が感染する事は充分あり得ることです。
また性器以外の部位に発症した場合はコンドームでは防ぐことは難しいでしょう。
例えばケジラミは陰毛に感染するのでコンドームをつけていも、性行為中に陰毛同士が接触する事により感染する可能性があるのです。

コンドームをただ付けるだけでは安心できない

では具体的にどうやってより確実に性病を未然に防いでいくかですが、自分やパートナーの体調を把握し、性病かもしれないなと感じる症状がある場合はなるべく性行為をするのを避けて、病院で調べてましょう。
病院で調べて陰性であれば、念のためにコンドームを装着すれば安心して性行為が出来ます。
ですがコンドームにも正しい装着の仕方と誤ったやり方がありますので、せっかくコンドームを着けていたのに性病に感染しまったと後で嘆かないように正しい装着方法を覚えましょう。
まず重要なポイントとして、射精するぎりぎり前になってコンドームをつけるのではなくて、男性器を挿入する前段階で、性器同士が接触する前の勃起している時につけるようにしましょう。
コンドームを付ける前に挿入してしまうと、女性の膣粘膜内に潜んでる性病ウィルスが、男性器の粘膜を通し男性の尿道を通り内部に移動すれば感染する可能性があります。

また男性の方はご存知な方も多いでしょうが、男性器は射精する前にカウパー腺液と呼ばれるアルカリ性の透明の薄い分泌液を出します。
このカウパー腺液にも微量な精液が混じっているのでコンドームを使用せずに挿入をすると、射精前の段階であっても、カウパー腺液に含まれる精液の中に性病のウィルスがいるので、自分が感染している場合はパートナーに病気をうつしてしまいます。

他にもコンドームが性行為中に破れてしまい、男性器が露出して性病に感染することもあります
海外製と違い日本のコンドームは品質が優れているので性行為の最中に破れる事はほとんどないのですが、注意が必要なポイントもあります。
コンドームは、直射日光や蛍光灯の紫外線で品質が劣化しやすくなるので、夏などに窓際等日が当たる熱い場所に長時間放置していたりすると破れる可能性が出てきます。

また袋を開けてコンドームを取り出す際に特に意識せず力任せに破ると、爪があたりコンドームに傷をつけてしまうことがあります。
傷が出来ると性行為中に破れてしまう原因になるので、袋を破る際にはコンドームを端に寄せて隙間を作り、真っ直ぐに破るようにしましょう。
コンドームは装着さえすれば100%確実な予防法とは言い切れませんが、正しい装着方法と装着するタイミング、そして日々のコンドームの保管、開封時の取り扱いに注意すれば確率が高い予防法と言えるでしょう。